アトピーの痒みを取るのに最もポピュラーに
使われているのが【ステロイド】。
とかく【長期間使い続けると怖い】とか
色々、良くない噂を聞きますよね?
確かに、ステロイドは長期使用によって
いろいろな副作用が出てくることが知られています。
しかし、よくコントロールされた状態で、
期間を決めて使用する分には、とても効きがよい
頼もしい薬です。
ただ1つ、根本的な問題は、
【ステロイドはアトピーの症状である
"痒み"を止めることはできても、
アトピーの根本的な原因を治すことはできない】
ということ。
表に出てきた症状をとにかく抑える治療法のことを
【対症療法】というのですが、
ステロイドは、まさに 【対症療法の王様】 的存在。
目の前の痒みを取るだけ、なんですよ。
だから、痒くなれば塗って、を繰り返すことで、
ステロイドを使うことが慢性化していく・・・
という悪循環になりやすいのです。
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2008年)によると、
ステロイドの使用は症状の程度によって
強さの違う数種類の中から薬を選び、
最初に症状を抑えた上で状況を見ながら
徐々に量と回数を減らしていく、
という形を推奨しています。
この方法なら、3ヶ月までの使用なら、
一過性で可逆性の副腎機能抑制は生じるものの、
不可逆性の全身的副作用は生じない、
とされています。
しかし、可逆性(止めれば元に戻る)であれ、
不可逆性(止めても元に戻らない)であれ、
使用中にある程度の副作用がでることは避けられない。
【悪魔の薬】 と呼ばれるゆえんはここにあるのでしょう。